2016年2月18日

大日本印刷とフランス国立図書館 2/19~9/4に「体感する地球儀・天球儀展」を開催

貴重な地球儀、天球儀10点の展示と3Dデジタルデータを活用した新たな鑑賞システムを体験

大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)とフランス国立図書館(Bibliothèquenationale de France 以下:BnF)は、BnFの地図部門が収蔵する歴史的地球儀・天球儀(以下:地・天球儀)のコレクションのうち特に貴重な55点の3Dデジタルデータ化にパリで取り組みました。BnFの地・天球儀に関する、これほど大掛かりなデジタル化は世界初の試みです。今回、これらのデータを活用して、地・天球儀を新たな視点で鑑賞できる「フランス国立図書館体感する地球儀・天球儀展」を開催します。

展覧会では、17世紀を代表する画家・フェルメールの《天文学者》《地理学者》に描かれた作品を含む地・天球儀10点を、前期2月19日~5月22日、後期6月3日~9月4日に分けてDNPミュージアムラボ(東京都品川区)にて無料で公開します。会場では、日本初公開となるBnFの地・天球儀を実物展示するとともに、DNPが独自に開発した撮影ツールによって3Dデジタル化したデータを活用した、デジタルコンテンツを使いながら、来館者が体感して楽しめる「鑑賞」と「学び」の機会を提供します。

【展示作品と鑑賞システムについて】

○主な展示作品

前期:《ホンディウスの天球儀》         後期:《ヴェルザーの地球儀》

 

○展示室

地・天球儀の実物展示に加え、3Dデジタルデータによる「3D地・天球儀」を高精細3Dデジタルビューワで鑑賞できます。鑑賞者はビューワ上で「3D地・天球儀」を拡大・縮小、回転させ、4Kの高精細な画質で細部まで精細に観察できます。また、作品の見どころ情報も表示されるなど、展示作品の理解をさらに深めることができます。

○鑑賞システム【天球儀の中へ】

天球儀は、“地球は宇宙の中心で静止し、星たちがその周囲を廻っている”という、かつての西洋の世界観を形にしたものです。今回、鑑賞者はヘッドマウントディスプレイを装着し、3DデジタルデータとVR(仮想現実)技術の活用により、「バラデルの天球儀」の中心に入り込んだかのように、足元から天上まで360度観察することができます。「天球儀を内部から鑑賞する」という新しい視覚体験によって、作品の意味を体感しながら楽しく理解することができます。

○鑑賞システム【コレクションを知る】

3Dデジタル化された全55点の地・天球儀の基本情報を3Dデータとともに閲覧できるほか、年代や地域、製作技法などの特徴的な10のテーマから、興味ある地・天球儀を関連付けながら理解していきます。視覚的関心からアクセスできるインターフェイスにより、直感的にコレクションへの理解を深めます。

■開催概要 

フランス国立図書館 × DNPミュージアムラボ

「Globes in Motion フランス国立図書館 体感する地球儀・天球儀展」

主催

大日本印刷株式会社

共催

フランス国立図書館

協力

日本航空株式会社

会場

東京都品川区西五反田3-5-20 DNP五反田ビル1F

会期

〔前期〕 2016年2月19日(金) ~ 5月22日(日)

〔後期〕 2016年6月  3日(金) ~ 9月 4日(日)

開館時間

金曜 18:00~21:00、土・日曜 10:00~18:00

休館日

月曜~木曜、金曜が祝日の場合は休館

申込・問合せ

観覧には予約が必要です(観覧は無料)

<ウェブサイト> http://museumlab.jp/bnf

<お問い合わせ> カスタマーセンター(03-5435-0880)

[受付時間]月~木 11:00~17:00/金 11:00~21:00/土・日 9:00~18:00

(月~金の祝日、夏季休業期間は休み)

展示替え期間中の電話受付時間

月~金11:00?17:00(土・日・祝日は休み)

【これまでの取り組みと地球儀・天球儀3Dデジタル化プロジェクトについて】

14世紀にフランスの王立図書館として創設されたBnFは、書籍・写真・地図などの約4千万点以上の資料を収集・所蔵・公開する世界屈指の図書館です。デジタル化にも先駆的に取り組み、電子図書館ガリカ(Gallica)では300万点以上の所蔵品データを公開しています。

一方DNPは、高精細画像による文化遺産や美術作品のデジタルアーカイブ構築に取り組むとともに、世界各国のミュージアムと協働しながら多様な芸術文化に親しむための新しい鑑賞方法の開発などを行う「DNPミュージアムラボ」を推進しています。2006年にスタートしたルーヴル美術館との共同プロジェクト「ルーヴル- DNPミュージアムラボ」では、ITを活用した鑑賞システム等を開発し、美術作品と鑑賞者の“対話”を豊かにする取り組みを推進してきました。また、“文化遺産の保存と継承”をテーマにした京都太秦文化遺産ギャラリーでは、精緻な再現性と高い耐久性を有した重要文化財の原寸大の複製品を作成するほか、京都の有形・無形の文化遺産についての4K映像番組などを制作・公開しています。

DNPとBnFは2015年7月に、BnFが保有する55個の貴重な地・天球儀の3Dデジタル化と、その普及を共同で推進するプロジェクトを開始しました。DNPが独自開発した地・天球儀のデジタル撮影ツールと、世界最高性能のデジタルカメラで地・天球儀1個あたり400枚の写真を撮影して3Dデジタル化しました。デジタル化作業はパリで行いました。今回、このデータを広く公開する機会として本展覧会を開催するほか、「Gallica」での公開や、パリのBnFでの展覧会も行っていく予定です。DNPは、当プロジェクトで培った立体物の3Dデジタル化の技術を応用・展開するとともに、地・天球儀データを活用した商品展開やコンテンツビジネスを推進していきます。

 
※ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。

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