DNPグループの価値創造ストーリー

「未来のあたりまえをつくる。」というブランドステートメントを掲げるDNPには、未来をより良いものにしていく使命があります。その使命を果たすため、環境・社会・経済の変化や課題を的確に把握・分析し、世界の人々が期待する未来の姿を描き出して、そこにあたりまえに存在している、欠かせない価値を生み出し続けていきます。

統合報告書(PDF版)では、「DNPグループの価値創造ストーリー」を含む
DNPの企業活動を紹介しています。

統合報告書(アニュアルレポート)

1. リスクを
ビジネスチャンスに転換

DNPグループは、健全な社会と経済、快適で心豊かな人々の暮らしは、サステナブルな地球の上で成り立つと考えています。そのため、長期的な視点に立って、社会課題やメガトレンドを的確に捉えて、適切に対処するとともに、リスクをビジネスチャンスに転換する取り組みを推進しています。

経済関連のリスク 社会関連のリスク 環境関連のリスク 経済関連のリスク 社会関連のリスク 環境関連のリスク

マテリアリティの特定

課題の優先付けを表した図

「より良い未来」の実現に向けて、社会とDNPがともに持続的に成長するための重要課題(マテリアリティ)を特定していきます。

マテリアリティの特定

2. 経営資源を掛け合わせ、
新しい価値を創出

DNPグループは、国内外の企業・団体・生活者等から信頼されて預かる正当かつ重要な情報等と、多様な経営資源をインプットとしてビジネスモデルを回し、製品・サービス等のアウトプットが生み出す価値(アウトカム)を最適な相手に届けていきます。そうした実績を重ね、環境・社会・経済に対する良い影響(インパクト)を与え続けることで、持続可能なより良い社会、より心豊かな暮らしを実現していきます。

事業活動のインプットとなる経営資源

DNPグループ全体に存在する、企画・デザインから製造まで一貫して対応できる「オールDNP」の総合力、財務資本、非財務資本をインプットとして活用します。

円陣を組むように「企画・デザイン」「営業」「技術・研究開発」「管理・運用」「清算・製造」が並び、オールDNPの総合力を表した図と財務資本と非財務資本を体系的に見せた図。非財務資本には人的資本、知的資本、製造資本、自然資本、社会・関係資本がある。

  • 経営基盤であるDNPグループの多様な強み・資産を掛け合わせて、新しい価値の創出へ
  • 財務資本・非財務資本の統合的な活用
  • 企業活動を通じて、成長投資の原資を創出

財務資本

  • 資本金:1,144億64百万円(2023年3月31日現在)

非財務資本

人的資本
  • DNP版「よりジョブ型も意識した処遇と関連施策」:導入完了
  • DVO制度の展開と取り組み度:2025年度末100%
  • エンゲージメントサーベイスコア:10%向上(2022→2025年)
  • DXリテラシー標準基礎教育:対象27,500名の受講完了
  • 女性管理職比率: 8.4→12%以上(2022→2025年)
  • 男性育休取得率: 83.6→100%(2022→2025年)
知的資本
  • 研究開発投資:年間300億円規模を継続
  • データマネジメント基盤の利用者数: 3,678→約6,000名(2022→2025年)
製造資本
  • グローバルな製造拠点:国内56拠点、海外16拠点(2023年3月31日現在)
  • 設備投資額:780億円(2022年度)→760億円(2023年度計画)
自然資本
  • GHG排出量の削減:2030年2015年度比40%削減の前倒し達成
  • 資源循環率:51.7→56.7%(2015→2025年)
  • 水使用量の削減:35%削減(2015→2025年) 
  • 「印刷・加工用紙調達ガイドライン」:適合品調達率2030年度末100%達成
社会・関係資本
  • 数万社規模のビジネスパートナー(グローバル企業・地域に根差した企業・顧客としての生活者等)
  • 国内外のサプライヤーなどバリューチェーン上のステークホルダー

事業の推進・経営基盤の強化による新しい価値の創出

「事業戦路」「財務戦路」「非財務戦路」に基づく具体的な取り組みと、長年培った独自の「印刷と情報 (Printing&Information)」の強みを活かし、新しい価値の創出による「より良い未来」の実現に取り組んでいきます。

経営基盤(財務・非財務資本)の強化と、事業戦略によって事業が推進して、新しい価値が創出されることの両方が連動することで、P&Iイノベーションが実現することを示した図。

事業戦略
  • 注力事業領域への集中投資と事業構造改革の推進
  • リスクを成長機会に転換
財務戦略
  • 事業活動や資金効率最大化などで成長投資の原資を創出
  • 自己株式取得などで資本効率改善
  • 持続的な企業活動のために財務の安定性を維持
非財務戦略
  • 人的資本ポリシーに基づく人への投資の拡大
  • 独自の強みと外部連携による知的資本の強化
  • 環境への取り組みを加速

技術をはじめとするDNPの強み

DNPが保有するDNPの図

DNPグループの強みは、印刷(Printing)と情報(Information)のさまざまな技術を掛け合わせることにあります。印刷の基本工程から生み出された技術をベースとしながら、常に最先端のものへと磨き続け、応用・発展させていくことで、多様な事業を創出していきます。

イノベーションを生み出す多様な技術と組織風土

社会課題に応える製品・サービス

中期経営計画

私たちDNPグループは、「経営の基本方針」で示した通り、企業理念に基づき、より良い未来を自らつくり出していくための事業活動を展開しています。そのなかで、2023-2025年度の「中期経営計画」では、「事業戦略」の大きな柱として、中長期にわたって強みを発揮できる事業ポートフォリオの構築に力を入れています。

2022年度 決算概要 及び
2023~2025年度新中期経営計画説明資料(3,158KB)(PDFを開く)

持続的な事業価値・株主価値の創出を行い、
DNPグループはROE10%を目標に掲げ、
PBR1.0倍超の早期実現をめざします。

3. 長期を見据え、
自らがより良い未来をつくる

事業を通じて、学びや健康など、一人ひとりがいきいきと生きることができる基盤をつくり、快適でわくわくできる、人生100年時代のWell-beingの実現を私たちはめざしています。

DNPが実現していくより良い未来のイメージ DNPが実現していくより良い未来のイメージ