2014年5月30日

大日本印刷とJ-オイルミルズ 植物由来の透明蒸着フィルムを用いたスタンディングパウチ「UDエコパウチ(バイオマス仕様)」が日本包装技術協会「第38回 木下賞 新規創出部門」を受賞

大日本印刷株式会社(以下:DNP)と株式会社J-オイルミルズは、DNPが世界で初めて開発に成功した植物由来の透明蒸着バリアフィルム「バイオマテック®IB-PETフィルム」を用いたスタンディングパウチ「UDエコパウチ(バイオマス仕様)」で、公益社団法人日本包装技術協会の「第38回 木下賞 新規創出部門」を受賞しました。

このUDエコパウチ(バイオマス仕様)は、J-オイルミルズの食用油「大豆油たっぷりサラダ油」「さらさらキャノーラ油」「健康サララ」のパッケージとして利用されています。

【受賞理由】

「UDエコパウチ(バイオマス仕様)」の以下の特長が高く評価されました。

  • 植物由来の原料を使用したPETフィルムを使用していること。
  • 環境への負荷を定量的に評価するLCA(Life Cycle Assessment)により、環境負荷の低減につながる効果が認められたこと。
  • DNPが、バイオマス素材の普及に努めていること。
  • 植物由来のPETフィルムにバリア性という新たな価値を付与して製品ラインアップを拡充したこと。

【UDエコパウチ(バイオマス仕様)開発の背景】

DNPは、環境への負荷や持続可能性、生物多様性に配慮したさまざまな包装材を積極的に開発しています。「バイオマテックIB-PETフィルム」は、2012年にDNPが開発した植物由来原料を使用する「バイオマテックPETフィルム」に、世界で初めて、透明蒸着により、酸素や水蒸気の透過を抑えるバリア性を付与した製品です。

当フィルムを使用した「UDエコパウチ(バイオマス仕様)」は、環境への配慮をより一層高めたいというJ-オイルミルズのニーズに対応したパッケージとして採用されました。「UDエコパウチ」は同容量のボトル型容器と比べて使用するプラスチック樹脂量が半分以下となり、使用後は丸めて廃棄できるため、ゴミの減容化にもつながります。また、環境への配慮だけでなく、持つ部分にエンボス(凸状)加工を施して滑りにくくしたほか、手にフィットする曲線状の形状によって持ちやすくするなど、ユーザビリティに優れたパッケージとなっています。

【今後の取り組み】

DNPは、「バイオマテックPETフィルム」にアルミ蒸着を施したフィルム「バイオマテックVM-PET」の開発など、さらなる製品ラインアップの拡充を図っていきます。また、食品や飲料だけでなく、日用品や医薬品などの幅広い分野や、紙容器やプラスチック成形品など、多様な形態のパッケージにも展開し、バイオマテックシリーズの普及に努めます。同時に、石油由来フィルムと同等程度の価格の実現に向け、コストダウン対応を継続していきます。

【木下賞について】

公益社団法人 日本包装技術協会(JPI)が主催し、JPIの2代会長である故木下又三郎氏の包装界に対する功績を記念して設定されたものです。本賞は、包装技術の研究・開発に顕著な業績をあげたものや、包装の合理化・改善・向上に顕著な業績をあげたものに与えられ、今回で38回目となります。

 

大日本印刷株式会社   本社:東京   社長:北島義俊   資本金:1,144億円
株式会社J-オイルミルズ  本社:東京   社長:楳田純和   資本金:100億円
 
※バイオマテックは、大日本印刷株式会社の商標または登録商標です。

 

 

 

※ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。

 

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