2017年1月31日

イベントに対する顧客の反応や興味・関心などの情報をタブレット端末で収集企業のデジタルマーケティングに活用するシステムを開発

大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、展示会やセミナーなどのイベントへの顧客の招待から、来場の有無、会場での反応、アンケート回答などの情報を収集・管理する「DNPイベントマーケティング支援システム」を開発し、今春発売します。

本システムは、イベントに来場した顧客の反応を企業の担当者が会場でタブレット端末に入力することで、精度の高いデジタルデータとして情報収集し、安全性の高いクラウド環境で保管・活用します。また、得られた顧客データを、Webサイトやスマートフォンアプリ、マーケティングオートメーション(MA)ツール、営業支援システムなどと連携(オプション)させることによって、デジタルマーケティングの効果を高めていくことができます。

【開発の背景】

企業は、新製品の開発や販促の手段の一つとして、顧客と直接対話できる展示会やセミナーなどのイベントを重視しています。近年は、製品・サービスに対する顧客の興味・関心の度合いなど、イベントで得た情報を活用してその後の商談に活用して受注に繋げ、潜在・顕在顧客を優良顧客に育てていく“イベントマーケティング”の取り組みが注目されています。

DNPはこれまで、イベント会場にサーバーを設置し、来場した顧客の情報を照会・確認する「来場者管理システム」や、ICタグやタブレット端末用アプリなどを使って、イベントでの顧客とのコミュニケーションをデジタルデータとして記録し、その後の営業活動に役立てるサービスを提供してきました。今回、これらのサービス提供で得たノウハウを基に、会場での操作性を高めてイベントマーケティングに必要な情報を取得しやすくするとともに、情報セキュリティに配慮したネットワークとクラウドサーバーを活用した新たなシステムを開発しました。

【「DNPイベントマーケティング支援システム」の概要】

本システムは、タブレット端末用アプリとクラウドサーバーで構成されています。イベントに招待して来場した顧客の行動履歴などを企業の担当者がアプリ上で入力し、ネットワークを通じてサーバーに蓄積して、イベントマーケティングなどのデジタルマーケティングのデータ分析を支援します。主な特徴は以下の通りです。

1. イベントマーケティング専用のタブレット端末用アプリ

・ 当アプリによって、招待者の会場での受付負荷などを軽減します。

・ 入場受付から商談時のメモ、アンケート機能などを装備したタブレット端末を使用して、イベント会場の場で細かい顧客情報を取得できます。(商談メモ、アンケート機能はオプション)。

・ 直感的に使用できるユーザーインターフェイス設計により、企業担当者の教育負荷を軽減します。

 

2. イベント運営業務の効率化を実現し、リアルタイムに集計可能な管理画面

・ 他の顧客管理システムで管理している顧客データをイベントへの招待者として利用できます。

・ 招待客の来場申込み状況を部署ごとに集計して確認できるなど、イベント前の招待業務を効率化します。

・ イベント当日の来場状況をリアルタイムに集計できます。来場状況はタブレット端末で閲覧可能で、集客目標の達成状況の確認や、担当営業への顧客の来場の連絡などがリアルタイムに行えます。

・ 定期的に開催するイベント全体の管理もしやすく、より高度なイベントマーケティングを支援します。

 

3. 高度な情報セキュリティで運用しているクラウドサーバーを利用

・ 取得した顧客データは、高度な情報セキュリティ環境にあるDNP柏データセンターのクラウドサーバーで保管するため、安心して活用できます。

 

4. イベントの運営支援やシステム・アプリなどのカスタマイズ要望にも対応可能(オプション)

・ タブレット端末のレンタルやアプリのセッティング代行、当日のイベント運営の支援など、トータルに対応します。

・ イベントの規模や個別の要望に応じたシステム構成やアプリ開発にも対応可能です。

【価格】

・ システム利用(ライセンス)費:60万円~

・ 想定要件 :来場者数5000名、イベント期間3日間程度のイベント、

システム利用期間(準備~事後データ収集)1ヶ月、機器のセッティング・利用方法の説明会1回

*〔注意〕  機器調達、オプション(商談メモ・アンケート機能、イベント運営支援、システム・アプリ等のカスタマイズ、各種システム連携など)、イベントの立会い費用等は含みません。
※本システムの詳細は、こちらをご覧ください。 

https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/1189687_1567.html

【今後の展開について】

DNPは各種情報端末やIoT技術を活用し、イベントマーケティングの高度化に対応する機能を順次開発していきます。また、プロモーションや会場設営等のイベント全体のプロデュース、MAやCRM(CustomerRelationship Management)、BI(Business Intelligence)などのシステムと連動したデジタルマーケティングのサービスをワンストップで提供します。

DNPは、当システムおよび関連するマーケティング事業で、2020年に5億円の売上を目指します。

*記載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。      

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