2015年7月3日
◆◇◆DNPからのお知らせ◆◇◆ DNPテクノパック横浜工場 東芝ライテック横須賀工場と連携してハマカンゾウの生息域外保全の取組みを開始
大日本印刷(DNP)グループの株式会社DNPテクノパック横浜工場(神奈川県横浜市)は、東芝グループの東芝ライテック株式会社横須賀工場(神奈川県横須賀市)が保護・育成中のユリ科の植物ハマカンゾウを30株譲り受け、自社工場内に移植しました。
2015年6月29日に、DNPテクノパック横浜工場で、移植式が行われました。
DNPと東芝は、両社のグループ会社のうち事業所が近接する国内6ヶ所において、互いの敷地を活用した生態系ネットワーク*1の構築や希少な動植物の生息域外保全*2の活動に取り組んでいます。
(2015年4月21日付けニュースリリース参照 → https://www.dnp.co.jp/news/detail/1187560_1587.html)
東芝ライテックは、三浦半島の小網代(こあじろ)の森で盗掘被害に遭っているハマカンゾウの保全活動を2012年5月より行っています。今回二社の連携活動の一環として、DNPテクノパック横浜工場への株の移植が行われました。今後DNPテクノパックも、東芝ライテックと連携してハマカンゾウの保護・育成に取り組み、本来の生息地である小網代の森への返還を目指します。
移植した株は、移植式当日の朝、東芝ライテック横須賀工場で掘り起こされたものです。
株の贈呈: 左から、DNPテクノパック執行役員 小野 桂一郎、慶応大学名誉教授岸 由二先生(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング/NPO小網代野外活動調整会議 代表理事)、東芝ライテック取締役鴻田 楽様
岸先生の指導のもと、各社代表者および関係者が株の移植を行いました。
移植が終わったハマカンゾウ。花壇の枠には物流で使われるパレットの廃材を活用しました。
移植式の後、岸先生より小網代の森についてご講演を頂きました。さらに、参加者の間で生物多様性保全活動について意見交換が行われました。
【各社の取組み】
DNPグループは、自然と共生する持続可能な社会を実現するため、事業活動を通じた生物多様性の保全を環境方針に掲げており、重点テーマとして、周辺地域の生態系に配慮した事業所内の緑地づくりを、社員参加型の活動として推進しています。
東芝グループは、事業所を起点とした地域連携による生態系ネットワークの構築や、事業所の周辺に生息する希少な動植物を敷地内で保護し、人工繁殖させて、本来の生息地へ戻す生息域外保全を進めています。
東芝ライテック横須賀工場では、ハマカンゾウ28株を2012年5月に受け入れ、保護・繁殖を行い、2014年5月には100株まで増殖に成功し、同月18日、神奈川県のご列席もえて、成長した株の第1回目の返還式を小網代の森で行いました。
*1 生態系ネットワーク : 野生生物の移動に配慮した生息空間の有機的なつながり。野生の動物や昆虫などの生息環境や移動経路の確保、生態系としての森林や緑地などをつなぐ緑の回廊、人と自然とのふれあいの場の提供など、多面的な機能を発揮することが期待されている。
*2 生息域外保全 : 生物多様性条約第9条に明記されており、本来の生息地では存続できない生物について、自然の生息地の外で人工的に保護・増殖を行い、元の生息地を再生した上で野生回復を図る方法。植林や里山保全など本来の生息地で生態系を保全する「生息域内保全(同条約第8条)」の補完的措置として取られる手段。
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