2018年11月13日

大日本印刷、丸善雄松堂と共同で 高い検索性を有するデジタルアーカイブの公開プラットフォーム構築サービスを提供

大日本印刷株式会社(以下:DNP)は、丸善雄松堂株式会社と共同で、人文社会系などの貴重な史資料をデジタルアーカイブし、検索~利活用できる公開プラットフォームの構築サービスを提供しています。このサービスは、公益財団法人新聞通信調査会が所蔵する同盟通信社*1の「同盟旬報」と「同盟時事月報」のデジタルアーカイブに採用され、2018年11月1日に「新聞通信調査会デジタルアーカイブ」として公開しました(https://j-dac.jp/chosakai/)。

【サービス提供の背景】

近年、文化的資産としての人文社会系の史資料の価値が高く評価されるようになり、アナログのままでは活用が難しかった史資料をデジタルアーカイブ化して、学術情報として幅広いユーザーに公開し、後世に伝えていきたいといったニーズが高まっています。DNPと丸善雄松堂は、半世紀以上にわたって人文社会系の貴重な史資料に携わっており、出版印刷等で培ってきた文字の知識や情報配信の技術などを活かし、独自の検索が実現できるデジタルアーカイブの公開プラットフォーム構築のサービスを提供しています。当サービスの主な特長は以下の通りです。

1.独自辞書による高い検索性を実現

本サービスでは、DNPが長年、辞書の制作で培ってきたノウハウを活かし、各コンテンツの特性を活かした独自の辞書検索機能を提供しています。今回公開する「新聞通信調査会デジタルアーカイブ」では、現在の漢字表記だけでなく、20世紀前半に多く使われていた旧字や異体字にも配慮し、国名の多様な表記や新聞特有の表現をグループ化して、目的の資料を速やかに探し出せる検索用メタデータを制作します。これにより他社の検索サービスにはないような、独自の検索性を実現しています。

2.デジタル化からプラットフォームの提供まで一貫した対応が可能

DNPと丸善雄松堂は、貴重な文化資料の撮影・スキャニングからメタデータ化、公開プラットフォームの構築まで一貫して対応しています。また、それらの資料を必要な時に必要な部数印刷するPOD(Print on Demand)にも対応しています。アーカイブに必要なサービスを一貫してワンストップで提供することで、導入する企業や団体等の負担を軽減し、短期間で貴重な文化資料を公開することができます。

新聞通信調査会 デジタルアーカイブ トップページ

デジタルアーカイブされた画像

【価格(税抜)】

・初期導入費 : 200万円~

・運用費 : 10万円~/月

・メタデータ入力・辞書テーブル作成費 : 100万円~

*アーカイブの点数や内容、公開方式などに応じて別途御見積致します。

【今後の展開】

DNPは、人文社会系などの貴重な資料を保管している全国の大学や図書館、新聞社や資料館などに本サービスを提供し、関連ビジネスを含めて2022年度までに2億円の売上をめざします。


大日本印刷株式会社 : 本社:東京都新宿区  社長:北島義斉  資本金:1,144億円
丸善雄松堂株式会社 : 本社:東京都港区    社長:松尾英介  資本金:1億円


*1 同盟通信社 : 共同通信社と時事通信社の前身組織として1936年~1945年10月に活動した日本を代表する国際通信社で、国内の新聞社などに毎日約10万字の記事や多数の写真を配信していました。同盟通信が全国の新聞社などに配信した記事を冊子にまとめた「同盟旬報」と「同盟時事月報」は、1937年7月発行の第1号から1945年3月発行の225号まであり、合計で約2万6千ページ、約30万記事に達します。その記事は、政治、経済、外交、軍事、社会、文化などのさまざまな分野に及んでおり、昭和史研究、メディア研究の資料として高い価値を有しています。 
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