大隈講堂の360度VR映像を制作し、オンラインの「早稲田祭2020」で公開

文化財の保存・継承とコミュニケーションの活性化を支援

2020年10月30日

大日本印刷株式会社(DNP)は、VR(Virtual Reality:仮想現実)技術を活用し、国の重要文化財である早稲田大学の大隈講堂(東京都新宿区)の360度VR映像を制作しました。今回、同大学の学生有志と連携して、学生の作品を講堂内に展示した状態でVR映像を撮影し、11月7日(土)・8日(日)にオンラインで開催される同大学の学園祭「早稲田祭2020」において公開します。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、各種イベントの中止やオンライン開催が増えるなか、VR技術の活用によって、教育機関における新たな研究発表や文化交流の機会を創出し、学園祭や発表会等の文化を継承・発展させるほか、文化財の保存・継承と公開・利用の両立を支援します。

     

DNPは、京都・文化遺産アーカイブプロジェクトに参画するなど、デジタルアーカイブの構築に継続的に取り組んでいます。文化遺産等の保存・継承と公開・利用の両立という社会課題の解決に向けて、4K・8K等の高精細映像の撮影、文化体験プログラムの企画・運営、DNP独自の高精細複製「伝匠美(でんしょうび)」の制作などを行っています。

今年はコロナ禍のなかで、教育機関のイベント等の中止やオンライン開催への切り替えが進んでおり、活動発表の場が減少することによる学生のモチベーション低下や、伝統的なイベントの継承が困難となることなどの課題が生じています。こうした課題に対してDNPは、学生有志による「早稲田祭運営スタッフ」と連携して、大隈講堂の内部をVR映像化し、学生の発表やコミュニケーションの場としてオンラインで公開します。

大隈講堂VR映像の特長について

  • 施設の実空間の360度の全景を3Dスキャンできる特殊なカメラで撮影し、クラウド環境にてデータを一元化してVR空間を作成しています。3次元空間全体の大がかりな計測やモデリングを行わずに、VR空間を作成することが可能です。
  • 360度をぐるりと観覧するような表現が可能であり、手軽に室内空間などの雰囲気を体験できるコンテンツとして提供することができます。
  • 大隈講堂の1階廊下・大講堂に、学生の作品を展示した状態でVR化を実施しました。Webサイトで閲覧する際には、それぞれの作品の画像をクリックすることで、作品の詳細や作者の所属サークルなどの説明などを見ることができます。

「大隈講堂VR映像」の利用方法など

〇公開期間 : 早稲田祭2020 2020年11月7日(土)8日(日) から1か月程度を予定

〇WebサイトURL :https://www.wasedasai.net/

〇利用条件など : 無料でご利用いただけます。

今後の展開

DNPは、美術館、博物館や企業等の展示施設に加え、教育機関での研究発表やコミュニケーションへの支援として、VR技術やCG・映像制作などのノウハウを活かし、インタラクティブな機能を加えたコンテンツサービスとして、多様な新しい手法を開発、提供していきます。