2015年7月3日

「施設案内向け3Dナビシステム」を開発

8/31(月)までJR東京駅構内で店舗や改札口へ案内する実証実験を実施

大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、パンフレットやスマートフォンコンテンツと連動して、駅などの複雑な施設内で現在地から目的地までのルートを3次元の表現で分かりやすく案内するインバウンド(訪日外国人)対応のデジタルサイネージシステムを開発しました。

【システム開発の背景】

近年、駅の複合施設化や商業施設の大型化などが進み、従来の紙の案内図では現在地から目的地までの行き方がわかりにくい場合がありました。スマートフォンアプリを利用するナビゲーションサービスもありますが、特定の装置がないと利用者に現在地を伝えることができない、スマートフォンを使う生活者に特化して利便性を提供するものであるという課題もありました。

これらの課題を解決するためDNPは、駅や商業施設などの屋内に設置したデジタルサイネージで、誰もが利用でき、現在地から目的地までのルートを3次元の表現でわかりやすく案内するシステムを開発しました。

https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/1189650_1567.html

今回、DNPと東日本旅客鉄道(JR東日本)が共同で開発したシステムを、JR東日本がJR東京駅構内に4台設置し、2015年7月3日~8月31日に有用性検証のための実証実験を行います。

【実証実験の概要】

実験期間

2015年7月3日(金)~8月31日(月)

設置場所

JR東京駅構内 改札内4箇所(1階の中央通路インフォメーションセンター横(丸の内側)と八重洲中央口、地下1階のステーションコンシェルジュ東京近くと丸の内地下中央口付近エスカレーター手前)

案内先

東京駅構内の見どころ施設8箇所と改札口10箇所

  • 専用のパンフレットに印刷された2次元コードを、デジタルサイネージ(専用端末)のカメラに読み取らせると、画面に現在地から目的地までの案内ルートが3次元で表示されます。複数階の立体的で複雑な施設でも直感的に位置が把握できるような分かりやすい表示です。
  • パンフレットには駅構内の見どころや施設などが記載されており、それぞれに対応する2次元コードが印刷されています。パンフレットは日本語版と英語版の2種があり、デジタルサイネージもこの2言語に対応しています(今回の実験以外では日本語・英語以外のさまざまな言語にも対応可能です)。
  • スマートフォン用のJR東日本アプリ(AndroidとiPhoneに対応)内の「実証実験に参加する」メニューの「東京駅ルート案内」を選択すると、施設ごとの2次元コード(パンフレット同様)がスマートフォンに表示され、デジタルサイネージのカメラにかざすことで目的地までのルート案内が表示されます。
  • デジタルサイネージはタッチパネルになっており、表示された東京駅の10箇所の改札口のうち目的の場所をタッチすると、その改札口までのルート案内が表示されます。
  • 従来の構内図は、利用者が目的の店舗や施設を探し出し、現在地からの経路を自分で考える必要がありました。本システムでは、簡単な操作で行きたい施設や改札口までの経路や距離、所要時間などの情報を提供します。

【今後の展開と価格(税抜き)】

価格はシステム開発費として、500万円~(専用端末1台設置・案内先約10箇所の場合)を想定しています。

*専用端末の設置台数と案内先の数で変動します。筐体製作費、機器費用や設備費用、連動ツールの制作費などは含みません。

DNPは鉄道や航空事業者、商業施設などにシステムを開発・提供し、2018年度までに10億円の売上を見込んでいます。今後もDNPは、3次元表現技術や2次元コード認識技術などを応用したナビゲーションシステムの開発を進めるとともに、既存サービスと連携しておすすめの周辺施設を紹介する機能の追加、スマートフォン向けナビゲーションサービスとの効果的な連携、インバウンド向けサービスの機能追加など、サービスを拡充していきます。

 
*DNPはいま、「知とコミュニケーション」「食とヘルスケア」「環境とエネルギー」「暮らしとモビリティ」を成長領域と位置づけ、「未来のあたりまえ」となる製品やサービス、仕組みを創り出す取り組みを推進しています。そのひとつとして、DNPは生活者の利便性向上とともに企業の業績拡大にも貢献するソリューションを提供しています。
 
※ 記載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
 
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