2014年7月31日
◆◇◆DNPからのお知らせ◆◇◆
生活者のギフトへの意識と消費を捉えた「メディアバリューレポートVol.65」発行
新たな消費を生み出す、ギフト・コミュニケーション
【メディアバリューレポートVol.65 「生活者のギフトへの意識と消費」】
メディアバリューレポートVol.65「生活者のギフトへの意識と消費」 |
大日本印刷(DNP)は、コミュニケーションを伴う消費としての「ギフト」について考察した「メディアバリューレポートVol.65」を発行しました。今回のレポートでは、消費税率の引き上げや円安に伴う日用品などの価格高騰によって、生活者が消費への防衛意識を高める一方、「結婚祝い」や「新築祝い」などをはじめとする「ギフト消費」は高級志向が進んでいることに注目しました。
*詳細はこちらからご覧ください。 http://www.dnp.co.jp/cio/mediavalue/report/mvr_index.html
〔考察結果〕
○拡がる“ギフト・コミュニケーション”
DNPの調査では、約8割の生活者が、この半年に何らかのギフトを贈ったと回答。多くの生活者が多様なギフト機会を通じてコミュニケーションをとっている。そこで、ギフトを贈る際の二つの目的、『よいコミュニケーションの機会になる』と『相手に喜んでもらうために贈る』を縦軸と横軸にとり、『共感』『ごあいさつ』『まごころ』『礼儀』というギフト機会を通じて行われる4つの“ギフト・コミュニケーション”を捉えた(図1)。
例えば、「バレンタインデーのプレゼント」はギフトで気持ちを伝えるだけでなく、一緒に食事をするなど、コミュニケーションの拡がりがある『共感』に位置付けられ、「ホワイトデーのプレゼント」は気遣いを伝える『礼儀』に位置付けられるなど、ギフト機会ごとのコミュニケーションの特徴がある。
○“ギフト・コミュニケーション”によって、ギフトの内容は変化する
『まごころ』に属する「結婚祝い」や『礼儀』に属する「新築・引越し祝い」などでは、高額なギフトが贈られる傾向にあるが、コミュニケーションの機会としての意図が強い『共感』『ごあいさつ』では、比較的安価なギフトが贈られている(図2)。
○“開かれたギフト”へと進化
今年のお中元商戦では、百貨店各社が「ご自宅用」や「お試し用」のコーナーを設置するなど、お中元というギフト機会を通じた新たな消費が生まれている総合情報サイトのAllAboutでガイドを務める冨田いずみ氏は、生活者がSNSで日常生活を公開することへの抵抗が減るなかで、“見せたくなるギフト”への関心が高まっていることを指摘している。贈る人と贈られる人の間で閉ざされていたギフト・コミュニケーションが、開かれたものへと進化しつつあると言える。ギフトを通じて拡がる生活者のコミュニケーションの内容を理解し、ギフト機会を能動的に活用する生活者に対応して、新たな消費機会を生み出していくことが求められている。
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