大日本印刷の超高精細映像作品「8K 花美 HANABI」がルミエール・ジャパン・アワード2018 UHD部門(8K)の優秀作品賞を受賞
大日本印刷株式会社(以下:DNP)は、先進映像協会日本部会が、優れた先進映像コンテンツを表彰する「ルミエール・ジャパン・アワード※1」の2018年度のUHD部門(8K)で、優秀作品賞を受賞しました。
受賞作品の「8K 花美 HANABI」は、2018年2月に株式会社毎日放送が企画・実施した「MBS京都知新×未生流笹岡コラボいけばな」の展示において、会場で実演されたいけばなとともに、見て聴いて楽しむ超高精細画像のアーカイブコンテンツとして公開するために制作されたものです。
【受賞作品について】
DNPは、「未生流笹岡」家元 笹岡隆甫氏※2が活けた花々が蕾から満開になるまでを、1億100万画素の超高解像度カメラ「PHASE ONE」を使って、約3日間(計72時間)かけて8Kの超高精細な静止画として撮影し、その画像を動画としてつなげるタイムラプスという手法で映像化しました。高解像度カメラは引きの構図用1台と、寄りの構図用2台の計3台を使用し、その撮影枚数は8,491枚におよびました。音響も8K映像にあわせてバーチャル22.2chサラウンドサウンドシステムを採用し、超高精細の8K映像と立体音響技術で、より臨場感のある作品になっています。
授賞式の様子
【今後の展開】
DNPは美術館向けハイビジョンギャラリーシステムを開発したことからはじまり、高精細静止画による文化財・美術品の保存・公開とその技術開発に努めてきました。昨今、美術館・博物館からもよりリアルに体感する文化財としての高精細画像・映像化や所蔵作品の代替展示として8Kアーカイブへのニーズが有り、それらの公開手法として複数枚の超高精細静止画によるタイムラプスから8K映像作品を製作しました。
DNPは今後も文化・芸術における保存と継承に努めるともに、それらを公開することによって新たな経済的価値を生むよう、デジタルミュージアムやメディア・アート分野等への事業を展開していきます。