2019年3月25日

「ミラノデザインウィーク2019」に“Patterns as Time”をテーマに出展

二組のクリエイティブパートナーとDNPのサーフェスデザイン部門でコンセプトを具現化

大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義斉 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、2019年4月9日(火)~14日(日)にイタリア・ミラノで開催される「ミラノデザインウィーク*12019」において、“Patterns as Time”をテーマにインスタレーション展示を行います。今回は、二組のクリエイティブパートナーたちとDNPのサーフェスデザイナー*2がコンセプトの具現化を行います。会場はミラノ中央駅高架下の展示スペース「ヴェントゥーラ チェントラーレ」です。

人々のこころに鮮烈に刻まれる“デザイン”の価値が今後ますます高まるとDNPは考え、クリエイティブパートナーと共に新しいデザイン価値を提案します。

 “Patterns as Time”はAtMa inc.による“Time Printing”(左)とnoizによる“Patterns of Nature”(右)で構成

【インスタレーション“Patterns as Time”について】

“Patterns as Time”というコンセプトワードには、パターンは単なる模様ではなく、生物が太古から受け継いできた機能や、古くより日本人が大切にしてきたグラフィカルなセンスもパターンとして捉え、これらの「人の感情に残る、触れる、響く」patternsを、印刷技術を通して継承、創造し続けていきたいというDNPの想いを込めました。本展示はその想いをDNPの技術とデザイン力でアクティブに表現したものです。インスタレーションは、AtMa inc.による“Time Printing”と、noizによる“Patterns of Nature”で構成されています。

●AtMa inc.の展示コンセプト“Time Printing”およびプロフィール

伝統的な江戸小紋と、日本の伝統柄の色彩と文様を再構築した「MiDCiD*3」のデザインを、時間軸をもとに空間にプリントしました。過去と現代が情報によって繋がり、歴史ある伝統の概念をデザインによって次の世代へ、そして更にその次の世代へと繋いでいきたいという思いが込められています。

AtMa inc.(http://atma-inc.com/

インテリアデザイナーの鈴木良氏とアーティストの小山あゆみ氏によって2013年に設立。アパレルショップやカフェ、レストランのインテリアデザインを軸に、ウィンドーディスプレー、ホテルやマンションのディレクション、照明器具や椅子のデザインまで活動は多岐にわたります。

●noizの展示コンセプト“Patterns of Nature”およびプロフィール

自然界に無数に存在する、生物たちのパターンのエッセンスを、電子ペーパー特有の柔軟性、経時変化を許容するプログラム性、自発光とは異なる独特の質感を活かし展示空間に凝縮することを試みました。電子ペーパーが組み込まれた”ゼブラ”チェアは、自然界に多様にみられるチューリングパターン*4が浮かび上がったり消えたりすることで、背景に溶け込んだり現れたりを繰り返します。同様に電子ペーパーが組み込まれた背もたれのない

”クラゲ”スツールは、海中を漂う生物の幼生が、ゆっくりと呼吸するように色のグラデーションを変化させます。

noiz(http://noizarchitects.com/

豊田啓介氏と蔡佳萱(Tsai,Jia-Shuan)氏によって2007年に設立。コンピューテーショナルな手法を積極的に駆使し、建築デザインやインテリア、インスタレーションなど、幅広いジャンルで国際的に活動しています。最新デジタル技術のデザインやファブリケーション、システム実装等に関する、教育やリサーチ、コンサルティング活動を積極的に展開しています。

●DNPのサーフェスデザインへの取り組み

本展示において、DNPのイノベーティブデザインセンターに所属するサーフェスデザイナーが、上記クリエイティブパートナーたちのコンセプトを、素材選定・データ作製・アレンジ・印刷表現・プロダクト加工の側面から、具現化の全面サポートをしています。

DNPのインハウスデザイン組織である、イノベーティブデザインセンターは、「暮らしを想い 空間を描き 佳きものを創る」というデザイン・フィロソフィーのもと、暮らしと空間に関わるサーフェスデザインを総合的に行っています。色や形、仕上げ感、手触りまで、こだわりを持って多様な空間を彩る素材のデザインを開発しています。

【開催概要】

タイトル

Patterns as Time

日時

記者向け内覧会: 4月8日(月) 15:00-19:00

一般公開: 4月9日(火)~13(土)10:00-20:00、4月14日(日)10:00-18:00

会場

Ventura Centrale (住所:Via Ferrante Aporti 31, 20125 Milano)

展示面積

約300 m2

クリエイティブ

パートナー

AtMa inc.(鈴木 良、小山 あゆみ)

noiz

照明デザイン

岡安泉照明設計事務所(岡安 泉)

グラフィックデザイン

10 inc.(柿木原 政広)

特設サイト

https://www.dnp.co.jp/contents/mdw2019/


*1 ミラノデザインウィーク : 1961年から毎年4月にイタリア・ミラノで開催されている「ミラノサローネ国際家具見本市」に合わせて、ミラノ市街各地で企業やデザイナーによる自主展示「フォーリサローネ(サローネの外の意)」が開催されており、近年はこれらを総称して「ミラノデザインウィーク」と呼ばれている。
*2 サーフェスデザイナー : 建装材・自動車内装などをはじめとする、素材表面の木や金属の質感などのデザインや機能を開発するデザイナー。
*3 MiDCiD(ミッドシッド) : 日本の伝統的な色彩と文様を世界に発信するDNPの色と柄のライセンス事業。
*4 チューリングパターン : イギリスの数学者アラン・チューリングによって1952年に証明された、生物の体の表面などで自発的に生じる空間的パターン。
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