IoST(Internet of Secure Things)技術

“安全・安心なIoT社会に向けて”情報セキュリティの取り組み

多くのモノにセンサーが組み込まれ、直接インターネットに接続し、情報の収集や交換ができる「モノのインターネット(IoT)」の普及にともない、人々の生活やビジネスのあり方が変化する可能性が高まっています。豊かな未来への期待が高まる一方、世界的規模でのサイバー攻撃のリスクも増大しています。サイバー攻撃が組織化し、より巧妙になるなかで、企業や公共団体等では情報システムの停止や情報漏えいなどの被害も生じています。

このような環境下DNPは、IoTに“セキュア”を加えた「IoST(Internet of Secure Things®)」というコンセプトを掲げ、情報セキュリティに関する社会課題の解決に取り組んでいます。

ICカードで培ってきた技術を活かしたデバイスのセキュリティ向上

これまでインターネット技術では、データを暗号化するSSL(Secure Sockets Layer)やTLS(Transport Layer Security)などにより、電子商取引をはじめとする各種サービスの情報セキュリティ対策が施されてきました。しかし今、IoT用デバイスの情報セキュリティについては、まだ十分に対応できていない状況です。

それに対してDNPは、ICカード用と同じ水準の高セキュリティなICチップをIoT用デバイスに組み込むことで、セキュリティの向上に取り組んでいます。個人認証やデータの暗号化に使用する個別IDや暗号鍵、電子証明書などの重要データをIoT 用デバイスのIC チップに安全に格納することで、悪意のある第三者によるデータの不正取得や改ざん、利用者のなりすまし等の脅威から守ります。

この課題解決のためのDNPの強みは、1981年、業界に先駆けてスタートしたICカードの開発によって培ってきたものです。それまでの証券や金券等の印刷・加工に関連する偽装防止技術に加え、ICカードの基本ソフト(OS)やアプリケーションの開発、ネットワーク経由でのデータ管理や発行処理のシステム開発・運用などに取り組み、国内のICカード市場を常にリードしてきました。こうした強みを活かし、スマートフォン用のSIMカードをはじめ、多様な情報端末においても高度な本人認証技術などを構築してきましたが、それをさらにIoTの世界に広げていきます。

DNPの“IoSTプラットフォーム”

今後、IoT 用デバイスは急激に増加し、2020 年には全世界で500 億台に上るという予測もあります(CiscoInternet Business Solutions Group 試算)。私たちの身の回りにある多くの機器が情報のやりとりの起点となる“IoT社会”が到来するなか、情報セキュリティの重要性はますます高まっています。

こうした社会課題の解決に向けて私たちが推進しているのが、「Internet of Secure Things(IoST)」です。IoTには情報の安全性は不可欠であると考え、DNPはIoTに“セキュア”を加えた「IoST」の概念のもと、それに基づく製品・サービスの開発に注力します。

安全なIoTサービスの実現を支えるDNPの“IoSTプラットフォーム”は、ICカードの開発などで培ってきたセキュリティ技術や情報処理技術を活用することで、企業や生活者の情報を強固に守りながら、その応用範囲を適切に広げていくものです。IoTデバイスを安全・安心に活用していくために必要な、サイバーセキュリティ対策、デバイスセキュリティ対策を提供することで、IoTの本当の利便性を享受できる社会を支えていきます。

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