人の状態に合わせて、光や音で仕事のしやすい場を作るイメージ

【2020NEXT:ブレスト日記】まるで、敏腕コンシェルジュ。 場の役割を最大化する空間

2020年とその先に向けた未来のカタチを考える、DNPグループ内の部門横断プレジェクトチーム「2020NEXT」。若手のネクストくんを中心に、今日もミーティングが行われています。会議をうまく進行できなかったセンパイに、「ファシリテートしてくれる会議室」という研究が進んでいることを紹介しているネクストくん。場の空気を察してくれる空間ができるのでしょうか? 2020NEXTチームのブレストを覗いてみましょう。

  • ファシリテートしてくれる会議室
  • センシング&アクティベートで場の役割を最大化
  • ライフスタイルの多様化で、広がる空間の役割

2020NEXT メンバー紹介

ネクストくん
入社3年めのDNP社員。自称アイデアマンで、業務を通じて世の中を変える何かを生み出したいと夢見る。目下の悩みは、「そろそろいじられキャラを卒業したい」こと。

センパイ
ネクストくんの良き理解者として、日々行動をともにする入社5年めのDNP社員。マーケティングリサーチが専門で、「生活者目線!」が口癖。

ブチョー

ブチョー
ネクストくんが所属する部署の部長。チーム<2020NEXT>のサポーターとして、DNP視点のアドバイスや社内外との連携の橋渡しをしてくれる。

ファシリテートしてくれる会議室

ネクストくん

センパイ! 会議の進行役、お疲れさまでした。

センパイ

うーん、あんまりうまく進行できなかったな……。みんなの発言が少なかったし、時間切れで結論が持ち越しになっちゃったし。タイムキーパーとか、場を盛り上げてくれる係の人とかいてくれたらいいのになぁ。

ネクストくん

そういえば、こないだ社内の情報共有会で聞いたんですけど、「ファシリテートしてくれる会議室」の研究が進んでいるみたいですよ。

センパイ

へー! それってどんな会議室なの?

ネクストくん

なんでも、その場にいる人の会話のテンポや発話回数、声のトーンなどからコミュニケーションの質を可視化し、会議の雰囲気や活況度がわかるみたいです。

会議の場の様子

センパイ

私たちが、なんとなく察しているコミュニケーションの微妙なニュアンスが、具体的な数値やビジュアルで表されるってこと?

ネクストくん

ですね。「この会議はみんなの発言が少ないから、あまり上手くいってないな」とかがわかっちゃうんですよ。しかも、それだけじゃなくて。空間が自動で室内環境を制御して、意見が活発に出るような雰囲気を作ったり、ヒートアップした議論が自然に収束するような雰囲気を作ったりできるみたいです。

センパイ

まるで会議室が生きているみたいね! でも、一体どうやってそんなことが可能になるの?

ネクストくん

軸となるのは、状況を把握する「センシング」と在室者に働きかける「アクティベート」の機能。言い換えれば、インプットとアウトプットですね。

センシング&アクティベートで場の役割を最大

ネクストくん

インプットの部分では、温度や湿度、部屋の明るさ、音などの環境情報はもちろん、空間のどの位置に人がいるかという位置情報も参考になるみたいです。さらに、年齢、職種、役職など個人の属性情報をひもづけることも考えられているとか。膨大な情報を分析・選別するために、AIの活用も欠かせないみたいです。

センパイ

それなら、若手で集まってブレストするとか、上司との面談とか、会議のシーンを踏まえて最適な環境にしてくれそう。

ネクストくん

上司の面談のときは、話を早く終わらせたくなる気分になる環境がいいな〜。

ブチョー

コラ、そこはじ〜っくり話をしたくなる環境にしなさい。

ネクストくん

あ、ブチョー……。聞いていたんですか。

センパイ

でも、空間情報や属性情報をインプットしたとして、どうやって人の感情に影響を与えるの?

ブチョー

たとえば、光や音をうまく制御すると人の心理や生理に影響を与える。これを応用して、在室者の気分を高揚させたり、落ち着かせたりするんだ。この分野はまだ研究途上だが、将来は映画館の4D上映システムのような、風や振動、香りなどさまざまなアプローチが登場してくるかもしれんな。

光や音で空間が会議しやすいへと場を整えるイメージ

ネクストくん

先日の情報共有会では、もうひとつ大切なのが「ステルス化」と言っていました。いくらファシリテートしてくれると言っても、そのための機器がごてごて付いていたら、気になっちゃいますよね。そうしたノイズを極力抑えるため、必要なモジュールは壁や天井を構成する建材と一体化しているのが望ましいそうです。

センパイ

具体的には、どんな空間が考えられているのかしら?

ネクストくん

セキュリティレベルが高い研究室や24時間稼働の工場など、窓がなくて時間変化がわからなくなりがちな空間もありますが、そういう環境でも、光などを調整して働く人の「サーカディアンリズム」、つまり体内時計を整えることができるみたいです。

センパイ

働き方の改革が求められる中で、フリーアドレスやコミュニケーションスペース、コンセントレーションスペースなどオフィスに求められる役割も広がっているから、ほかにもいろいろ空間が登場しそうね。

ライフスタイルの多様化で、広がる空間の役割

センパイ

そういう意味では、オフィスに限らず私たちの生活全般で「ファシリテートしてくれる空間」は役立ちそう。

ネクストくん

店舗に導入して購買意欲を促進する環境を作ったり、病院に導入して患者さんの気持ちを落ち着かせる病室や執刀医の集中力が高まる手術室を作ったりもできる気がします。

センパイ

自宅で考えてみても、テレワークが広まって自宅で仕事をするとか、育児をしながら働くとか、両親と同居して介護をするとか、さまざまなシーンが考えられるわね。

ネクストくん

家のように複合的な役割を担う場は、「機能が可変する空間」というニーズもありそうですね。仕事や勉強をするときは集中できる環境に、寝るときや食事をするときはリラックスできる環境に、エンタメコンテンツを楽しむときは映画館みたいな環境にとか……。

センパイ

私だったら、家にいながら南国のリゾートでくつろいでる気分を味わいたいな〜。あと、ビデオチャットみたいな機能があって、遠くに住んでいる友達とおしゃべりしながら食事を楽しめたらうれしいかも。家族や地域コミュニティの活性化にもつながると思うわ。

ネクストくん

新しい技術は次々と生まれていますが、これまではスマホとかディスプレイといったなんらかのデバイスが必要でした。でも、「ファシリテートしてくれる空間」になると、デバイスは必要なくなります。空間と機能が融合しているから、僕たちは意識することなくデジタルの恩恵を受けられるわけで。

センパイ

確かに〜。ウェアラブルどころか、何も身につけないウェアレスの時代になるわね。なんだか楽しみになってきた!

本日のまとめ:ブレストメモ

ネクストくん

ITが登場してからこれまで、デスクトップ〜モバイル〜ウェアラブルと進化してきましたが、いよいよウェアレスの時代が間近に迫っています。道具を使ってコントロールすることなく、何も持たず、その場にいるだけで空間が状況に最適化してくれるようになれば、私たちの日常生活は大きく変わっていくでしょう。空間の最表層を彩る建装材を手がけ、人と空間のインターフェイスを担い続けてきた私たちDNPは、空間に求められる役割=ユーザーエクスペリエンスに着目し、新たな空間の在り方を考えていきます。

DNPの考える未来:居心地のよい空間開発と街づくり

新しい空間のイメージ

近年、コミュニケーション手段としてスマートフォンが浸透し、新しい街づくりとしてスマートシティ化の推進、モビリティの電動化や自動運転化、シェアリングエコノミーの普及に向けた社会環境の整備が進んでいます。
ますます「便利」になっていく世の中で、DNPは、改めて「暮らしやすさ」を追求し、家族みんなが快適に住まう空間のあり方や、家族や地域住民とのコミュニティのあり方を提唱していきます。

"未来のカタチ"につながるDNPの技術・サービス

ここで話したような未来を実現するには、共創・恊働によって、社会の課題を解決する新しい価値の創出が必要です。そんな未来のあたりまえをつくるための技術やサービスの一部をご紹介します。

ディスプレイを意識することのないシームレスなデザインを

次世代加飾パネルのイメージ

DNP採光フィルムを使った明るい部屋のイメージ

フィルムを貼るだけで自然光を屋内に取り込み明るい空間を

金属を印刷技術で別の素材に見せる内外装パネル

アートテックのイメージ

空間プロデュースした場のイメージ

商業空間や企業のスペース・ハード・コンテンツまで創り出す

共創・協働に向けた取り組み

ミーティングの様子

さまざまな情報がつながり、互いに作用し始めた現代。ビジネスの課題を解決するには、多彩なパートナー企業との共創・協働が欠かせません。
DNPグループの印刷を起点としたさまざまな分野への事業展開を支えてきたのも、社内外の豊富なネットワークを活かした「共創・協働」でした。そこで培われた「発想をカタチにするチカラ」と「社会が求める価値を発見するチカラ」を強みに、これからも新たな社会的価値を創出し、企業の課題解決に寄与していきます。