2016年7月11日

大日本印刷とフランス国立図書館 フランス・パリで「3D地球儀・天球儀」開催(7/4~9/18)

- 文化財の3Dデジタルデータ化プロジェクトの成果を本国で紹介 -

大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、2015年にフランス国立図書館(Bibliothèquenationale de France 以下:BnF)とともに、BnFの地図部門が収蔵する歴史的な地球儀・天球儀(以下:地・天球儀)のコレクションのうち特に貴重な55点の3Dデジタルデータ化*1を実施しました。これらのデータを活用して、貴重な文化財である地・天球儀を新たな視点で鑑賞する展覧会「3D地球儀・天球儀」が、2016年7月4日からフランス・パリのBnFのフランソワ・ミッテラン館で開催されます。この展覧会は、2016年2月から東京・品川区のDNP五反田ビルで開催している「フランス国立図書館体感する地球儀・天球儀展」*2と同様に、3Dデジタル画像の公開方法のひとつとしてDNPが開発した鑑賞システムを活用し、BnFの地・天球儀コレクションのうち、6点を鑑賞するものです。フランスにおいて、BnFの地・天球儀の実物が広く一般に公開されるのは今回が初めての機会となります。

©David Paul Carr / BnF

【フランスBnFで展示される鑑賞システムについて】

パリの展覧会では、東京でも展示されている、フランス語・英語・日本語の3ヶ国語

に対応する3種の鑑賞システムが導入されます。

○【イントロダクション】

コレクションを鑑賞するにあたり、手がかりとなる地・天球儀の基本的な情報や、BnFとDNPの3Dデジタルデータ化の取り組みについて、デジタルスクリーンでわかりやすく紹介します。

○【コレクションを知る】

DNPが開発した「データベース閲覧システム」により、高精細な3Dデジタルデータを活用して、BnFの代表的な55の地・天球儀について、その製作技法や歴史的・地理的背景などの特徴的な10テーマで、基本情報を紹介します。

○【3D作品鑑賞システム】

作品保存の観点から、これまで公開の難しかった歴史的地・天球儀を実物展示するとともに、実物の近くに設置する高精細3Dデジタルビューワで「3D地・天球儀」が鑑賞できます。来場者は、ビューワ上で「3D地・天球儀」を拡大・縮小、回転させ細部まで鑑賞できます。また、ビューワには作品の見どころなどの情報も表示されるため、展示作品の理解をさらに深めることができます。

                                   

イントロダクション                                コレクションを知る                                          3D作品鑑賞システム

○主な展示作品 

※フランスの展覧会では、6点の展示作品のうち、下記3点を含む5点の実物に対応した3D作品鑑賞システムが導入されます。

                            

《バラデルの地球儀》         《アラブの天球儀》             《ホンディウスの天球儀》 
※いずれもパリ、フランス国立図書館蔵
©origin of source Gallica / Bibliothèque nationale de France

【展覧会「3D地球儀・天球儀」開催概要】

会期   :2016年7月4日(月)~9月18日(日)

会場   :フランス国立図書館 フランソワ・ミッテラン館  入場無料

       Quai François Mauriac,75018 Paris   Galerie des donateurs(寄贈者ギャラリー)

開館時間:火曜~土曜日10:00~20:00、日曜日13:00~19:00 (月曜日および祭日は休館)

コミッショナー:クレール・シュメル、フランソワ・ナウロキ(BnF地図部門)

空間設計:Association PLOT  協力:大日本印刷、トタル企業財団

詳細は、フランス国立図書館URL(フランス語):

http://www.bnf.fr/fr/evenements_et_culture/anx_expositions/f.globes_

【これまでの取り組みと地・天球儀3Dデジタル化プロジェクト】

■14世紀にフランスの王立図書館として創設されたBnFは、書籍・写真・地図などの約4千万点以上の資料を収集・所蔵・公開する世界屈指の図書館です。デジタル化にも先駆的に取り組み、電子図書館ガリカ(Gallica)では300万点以上の所蔵品データを公開しています。

DNPは、高精細画像による文化遺産や美術作品のデジタルアーカイブ構築に取り組むとともに、世界各国のミュージアムと協働しながら、多様な芸術文化に親しむための新しい鑑賞方法の開発などを行う「DNPミュージアムラボ」を推進しています。2006年にスタートしたDNPとルーヴル美術館との共同プロジェクト「ルーヴル? DNPミュージアムラボ」では、ITを活用した鑑賞システム等を開発し、美術作品と鑑賞者の“対話”を豊かにする取り組みを推進してきました。また、“文化遺産の保存と継承”をテーマにしたDNP京都太秦文化遺産ギャラリーでは、精緻な再現性と高い耐久性を有した重要文化財の原寸大の複製品のほか、京都の有形・無形の文化遺産についての4K映像番組などを制作・公開しています。

■DNPとBnFは2015年7月に、BnFが保有する55個の貴重な地・天球儀の3Dデジタル化と、その普及を共同で推進するプロジェクトを開始しました。DNPが独自開発した高精細デジタルアーカイブシステムにより、地・天球儀1個あたり約400枚の写真をパリで撮影して3Dデジタル化しました。この3Dデータを広く公開する機会として、電子図書館「Gallica」で公開するほか、東京とパリで展覧会を開催します。DNPは、当プロジェクトで培った立体物の3Dデジタル化の技術を応用・展開するとともに、地・天球儀データを活用した商品展開やコンテンツビジネス等を推進していきます。

*1 DNPとBnFの3Dデジタル化プロジェクトのニュースリリース https://www.dnp.co.jp/news/detail/1188106_1587.html
*2 「フランス国立図書館 体感する地球儀・天球儀展」展覧会の詳細は、http://www.museumlab.jp/bnf/
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