2023年11月9日
「みどころキューブ® SaaS型」と早稲田システム開発の「I.B.MUSEUM SaaS」が連動
博物館の収蔵品の魅力を3次元空間で手軽に可視化するサービスを開始
大日本印刷株式会社(DNP)は、DNPコンテンツインタラクティブシステム「みどころキューブ SaaS型」*1を2022年6月より提供しています。現在までに、美術館・博物館等が所蔵する資料・作品の関係性をキューブ(立方体)状の表現手法(インターフェース)を用い分かり易く可視化し鑑賞するツールとして評価いただき、多数の採用実績があります。今回このシステムと、早稲田システム開発株式会社が提供するクラウド型収蔵品管理システム「I.B.MUSEUM SaaS」*2を連動させたサービスの提供を開始します。この連動によって、「I.B.MUSEUM SaaS」を導入中の美術館・博物館等は、管理する収蔵品情報の「みどころキューブ」への展開が容易となり、より手軽に収蔵品の魅力を可視化できるようになります。
【両社サービス連動機能の概要】
「I.B.MUSEUM SaaS」は全国で540以上の館・機関に導入実績があります(2023年9月時点)。今回、システム間の連携が可能となるWeb API(Application Programming Interface)を活用することで、「I.B.MUSEUM SaaS」が管理する収蔵品情報(画像・テキスト)を「みどころキューブ」の3次元空間で使用できるようになりました。
また、「みどころキューブ」のコンテンツ公開時には各作品等の解説欄に「I.B.MUSEUM SaaS」の個別ページへのリンク情報を自動的に付加することで、利用者は収蔵品についてさらに詳しく知ることができます。この連動によって「みどころキューブ」の制作作業を簡易化し、業務負荷の軽減につなげます。
「みどころキューブ」から「I.B.MUSEUM SaaS」の収録データへのリンク設置例
【四つの美術館・博物館等で新たな「みどころキューブ」を公開】
今回、早稲田システム開発と連携し、「I.B.MUSEUM SaaS」を導入している下記の四つの美術館・博物館等に本サービスを提供し、各館の特徴を活かした「みどころキューブ」を公開しました。
■松江歴史館
○タイトル : 企画展「みんなの小学校 150年のあゆみ」
○公開期間 : 2023年12月31日まで
○URL
○タイトル : 松江歴史館 特別展「漆壺斎と勝軍木庵―花開く松江の漆文化―」10/20~12/10
○公開期間 : 2023年12月10日まで
○URL
■横浜市民ギャラリーあざみ野
○タイトル : 横浜市所蔵カメラ・写真コレクション 来日30周年 みどころキューブ
○公開期間 : 2024年3月31日まで
○URL
■福岡市博物館
○タイトル : ふくおかの名宝―城と人とまち―
○公開期間 : 2023年12月31日まで
○URL
○タイトル :第35回新収蔵品展 ふくおかの歴史とくらし
○公開期間 : 2023年12月31日まで
○URL
■福岡アジア美術館
○タイトル : 福岡アジア美術館 アジアコレクション100(絵画)
○公開期間 : 2023年12月31日まで
○URL
【利用者の声】
連携機能によって、すでに入力してある収蔵品データベースの情報を活用することができたので、みどころキューブ作成時に文字入力の手間などがありませんでした。 またみどころキューブのおかげで、離れたところに展示してある複数の作品同士のつながりを表現することができました。展示や図録を補い、より深く展示内容について伝えることができたように思います。
(松江歴史館 企画・制作担当者)
【今後の展開】
博物館法改正(2023年4月1日施行)によって、博物館の事業の一つにデジタルアーカイブの作成と公開が位置付けられるなど、デジタルアーカイブの重要性が高まっています。DNPは引き続き、早稲田システム開発および「I.B.MUSEUM SaaS」を導入する多数の美術館・博物館等と連携し、「みどころキューブ」の活用を通じて、デジタルアーカイブの作成と公開に貢献していきます。 また、さまざまな分野のデータベースシステムと連動することで、新たな価値の創造や情報の相互利用を促進し、より効果的な情報発信や学びの機会を提供するなど、「みどころキューブ SaaS型」の活用機会をさらに広げていきます。
【参考:DNPのデジタルアーカイブに関する取り組み】
DNPは、世界遺産をはじめとする京都の有形・無形の文化遺産を毀損することなく保存し、次の世代へ継承する「京都・文化遺産アーカイブプロジェクト」*3や、フランス国立図書館の貴重な作品のデジタル化や鑑賞システムの開発を行う「リシュリュー・ルネサンス・プロジェクト」*4などを推進しています。こうした取り組みを通じて高精細画像処理等の技術・ノウハウを高め、ITを活用したインタラクティブな鑑賞システムを開発して、作品のデジタル化と公開・利活用を支援しています。今後も、アート作品や文化財等の保存・継承・公開等に関わる活動を推進して、多くの人々が文化を学び、さまざまな体験ができる事業を展開していきます*5。
*3 有形・無形文化遺産の“保存と継承”高精細映像アーカイブについて
※「みどころキューブ」は、DNP大日本印刷の登録商標です。
※記載された内容は発表日現在のものです。今後予告なしに変更することがありますので、あらかじめご了承ください。
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