2021年5月18日

「ストアDX」において店頭での会話と行動から購買欲求(インサイト)を解析するサービスを提供

センシング機器で会話と行動を把握して解析するトライアルパッケージをメーカー企業・流通企業へ提供開始

大日本印刷株式会社(本社:東京 代表取締役社長:北島義斉 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、リアルな店舗にセンシング機器(マイク&カメラ)を設置し、接客時の会話と来店客の行動のデータを取得して、生活者の潜在的な購買欲求(インサイト)を解析・可視化する「DNP店舗内CX解析サービス」のトライアルパッケージの提供を5月18日に開始します。

*CX(Customer Experience) : 生活者・顧客の体験価値

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店内設置のマイクとカメラでデータを取得・活用するイメージ

【「DNP店舗内CX解析サービス」の概要と特長】

コロナ禍をきっかけのひとつとして、流通・小売企業やメーカーでは、店頭等のリアルな場所を、商品やサービスを販売するだけでなく、生活者の興味・関心を探るマーケティングや企業価値を高めるブランディングのための空間に変えていく動きが加速しています。

DNPは、生活者と企業をリアルとデジタルのコミュニケーションで切れ目なく(シームレスに)つなぎ、企業が生活者一人ひとりに最適なタイミングで最適な情報を届けるサービスを提供しています。特に現在、デジタルトランスフォーメーション(DX)によって商品・サービスの価値を高め、生活者に新しい買い物の体験を提供する「ストアDX」に注力しています。その一環として、従来は確認できていなかった店舗内での生活者の購買行動や商品への反応をリアルタイムで把握するため、生活者の行動をカメラで撮影した画像データと、生活者と店員との会話をマイクで取得した音声データから、生活者の潜在的な購買欲求(インサイト)を分析し、可視化する「DNP店舗内CX解析サービス」の開発に取り組んでいます。2019年11月には、最新のIoT(モノのインターネット)を体験できるショールーミング店舗boxsta*1を東京・渋谷に開設し、生活者の店舗内における回遊行動や、展示商品に対する接客時の会話・反応をマーケティングデータとして収集する実証実験を行いました。この実験での知見を踏まえて今回、店舗内での生活者の音声と行動をデータで取得して解析するサービスのトライアルパッケージの提供を開始します。

【「DNP店舗内CX解析サービス」の概要と特長】

○店舗内にセンシング機器(マイク&カメラ**)を設置し、店員が接客している時の音声データと生活者の行動データを取得します。

**店舗内での行動データ取得は、RetailNext社のAIカメラとの連携により行います。

○このデータを解析して、その結果を一覧表示するツール(ダッシュボード)で可視化し、顧客の潜在的な購買欲求(インサイト)を分析する情報として、企業にフィードバックします。

○取得して解析したデータは、企業のマーケティング活動や商品・サービスの改善、店頭での販促施策の改善、店員の教育や接客スキルの平準化など、企業のCX向上に活用することができます。

■想定提供価格(税込み)

〇店頭に設置したマイクによる接客会話データの取得・解析(トライアルパッケージ) : 300万円~

〇店頭に設置したカメラによる行動データの取得・解析 : 500万円~

【今後の取り組み】

DNPは、本サービスを流通・小売企業やメーカー各社に提供するとともに、店舗や接客条件の違い等も加味して、マーケティングに必要なデータの取得・解析の精度を向上させていきます。

トライアルを経て、2022年には本サービスとしての提供を開始し、2023年度までに関連サービスも含めて約20億円の売上を目指します。


*1 boxstaの概要はこちら → https://www.dnp.co.jp/news/detail/1193104_1587.html
※マイクとカメラで取得する情報は、お客様の個人を特定できないよう統計化した上で、企業のマーケティング活動のみに活用するものです。なお、当社の「個人情報保護方針」についてはこちらをご確認ください。https://www.dnp.co.jp/privacy/
※ニュースリリースに記載された製品の仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。

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