あなたは原画と複製画を見分けられますか? 限りなくオリジナルに近く再現された、名画たちの複製技術ってどうなってるの?

今回のテーマは高精彩出力で複製画をつくるプリモアートじゃ! 活じいとトンボちゃんが紹介

クリムト展、エヴァンゲリオン展といった、数々の名画展やアニメ・漫画の原画展でも販売されている、アーティストの複製原画。実はDNPの印刷技術だったこと、ご存知ですか?原画ならではの質感や、アーティストの独特な筆致や色調の濃淡まで、作品をオリジナルと見分けがつかないほど完璧に再現することのできる印刷技術「DNP高精彩出力技術プリモアート(以下、プリモアート)」。美しく目に焼き付く芸術を再現するための技術には、特別なインクやベテランの職人の技に秘密があります。

  • 原画を再現!プリモアートの秘密 その1/幅広い色合いをカバーする10色のインク
  • 原画を再現!プリモアートの秘密 その2/アーティストの細かな筆使いを再現する、1億画素のカメラと職人の技術

漫画1コマ目:「やっぱり本物の絵画は画集で見るより迫力あったなぁ」とトンボちゃんが活じいに話しかけます。 漫画2コマ目:「おぬしが行ったのは複製原画展じゃよ!本物とはちと違うな。」と話す活じい。 漫画3コマ目:「えっ!そうだったの!」と驚くトンボちゃん 漫画4コマ目:「原画の微妙な濃淡や質感を限りなく精彩に再現できる技術があるのじゃ!」とプリモアートについて紹介したくなる活じい。

登場人物

活じい

活じい…金属活字じいさん。活字としてのキャリアは142年。長い経験で培われてきたDNPグループに関する豊富な知識で、いろいろなことを教えてくれる生き字引的な存在。

トンボちゃん

トンボちゃん…印刷物の見当合わせ※トンボから生まれたキャラクター。きっちりした性格で、曲がったことが大嫌い。細かな気遣いで活じいをサポートします。

  • 【印刷用語:見当合わせ】見当とは、多色印刷において各色版の重ね合せる際の位置精度のこと。版面にトンボといわれるレジスターマークを入れて、見当を合わせるようにしている。

原画を再現!プリモアートの秘密 その1/幅広い色合いをカバーする10色のインク

プリモアートの特徴といえば、なんといっても豊かな色表現。まずは、下にあるデジタルで作成したイラストを見てください。

プリモアート(右)と通常の印刷(左)で出力したイラストの鮮やかさを比較

左が通常の印刷物、右がプリモアートの複製画です。比べてみれば、色合いの違いは一目瞭然でしょう。通常の印刷物は、シアン(青)、マゼンダ(赤)、イエロー(黄)、ブラック(黒)という4色のインキを混ぜ合わせて色をつくっているため、表現できる色の幅に限度があります。そのため、微妙な色合いが再現できず、こんなにも色が変わってしまいます。

それに対し、プリモアートでは10種類のインクを使うことで、より幅広い色域をカバーしているので、細かな彩度や色の濃淡など、原本同様に再現することができます。

プリモアートが4色印刷の色彩よりも広い色彩を再現できることを示した図

プリモアートは、通常の4色印刷ではカバーしきれない色域を再現できる。

原画を再現!プリモアートの秘密 その2/アーティストの細かな筆使いを再現する、1億画素のカメラと職人の技術

もう1つ、プリモアートの大きな特徴は、アーティスト独自の微細な線やかすれなどを再現できることです。下は明治から昭和にかけての芸術家、北大路魯山人の絵画の複製画です。

プリモアートで再現した北大路魯山人の絵画の複製画

ぼんやりとした影の部分や、器を描いた線の濃淡など、繊細な部分まで再現。作者の筆使いや呼吸まで伝わってきます。

これを実現しているのが、通常は2,000〜3,000万画素で高解像度とされるなかで、なんと1億画素(!)という超高解像度を実現した特殊なカメラ。このカメラを使い、光源の位置やカメラの角度を変えながら複数枚撮影し、複製データを作成します。

さらに、長年印刷現場で色調調整を行ってきた専門の職人がコンピューター上で色を補正。原画の微妙な色調を忠実に再現しています。

高解像度カメラで原稿を撮影している様子

原画を高解像度カメラで撮影

職人がパソコンに向かって撮影データをレタッチ修正する様子

職人によるレタッチで微妙な調整を行う

プリモアートは、有名絵画や、企業の持つ歴史的価値のある資料などにも使われており、多くの人がより気軽に鑑賞できます。また、どうしても避けられない経年による劣化があっても、精緻なデータを取ることで、美しい状態の保存にも役立っているのです。

「クリムト展 ウィーンと日本 1900」の図録 特装版

「クリムト展 ウィーンと日本1900」の図録 特装版 プリモアートの複製画2点と特製フレームが付いた800部が限定販売された。

活じいのアイコン

どうじゃ、トンボちゃんもプリモアートの複製画がほしくなってきたじゃろう。

トンボちゃんのアイコン

すごいわね!最新のテクノロジーとベテラン職人の技術が融合して、現代の人々に芸術を伝えていっているのね!

活じい

そうじゃ!今度美術館や、アニメの原画展に行ったら、プリモアートによる複製画があるか聞いてみるとよいかもしれんな。

DNP高精彩出力技術プリモアートについてはこちらをご覧ください。
http://www.dnp.co.jp/media_art/artisan/printing.html

  • 記載された情報は公開日現在のものです。あらかじめご了承下さい。