1989年~2000年 高度情報化社会の担い手として
1990年代初め、バブル経済は崩壊、日本経済は長い停滞期に突入しました。本業重視の経営を維持していた当社も、需要低迷や競争激化などの影響を受けて業績の低迷は避けられず、市場の変化に対応できる強い体質づくりを目指して構造改革を進めました。一方で、製造部門の見直しを行い、日本各地に新しい工場を次々と稼働させました。
1991年(平成3年)以降、当社は「情報コミュニケーション産業」を掲げ、情報メディアやコミュニケーション手段の変化に合わせた商品やサービスの提案・提供ができる企業を目指しました。そして、IT社会の到来を事業拡大の好機ととらえ、インターネットやIPSをはじめとするソリューション型の事業に力を入れました。
企業と社会の調和が重視されるようになったこの時期、企業の文化活動が盛んになりました。当社はギンザ・グラフィック・ギャラリー(1986年開設)を皮切りに、大阪や福島にもグラフィックデザインの拠点を展開。文化を支える印刷会社の役割をあらためて示しました。
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岐阜県美術館のハイビジョンギャラリーシステム -
ホームページを開設 -
現代グラフィックアートセンター(CCGA) -
ベトナム植林事業 -
ビルドアップ配線基板 -
インターネットデータセンター -
ICタグ「アキュウェイブ」
- 1989年(昭和64年・平成元年)3月2日
- 岐阜県美術館にハイビジョンギャラリーシステムの第1号作品を納入
- 4月1日
- 消費税(3%)導入
- 5月15日
- ICカード事業のスポムジャパンを設立(仏ブル社と折半出資)
- 5月
- デンマークにプロジェクションスクリーンの製造販売会社DNPデンマーク(別ウィンドウで開く)を設立
- 1990年(平成2年)1月22日
- シンガポールの印刷会社「テンワプレス」の経営権を取得
- 4月1日
- 国際花と緑の博覧会が開幕
- 12月15日
- 建材製品やエレクトロニクス関連部材等の販売会社、DNPシンガポールを設立
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- 剥離容易な全面圧着はがき「Sメール」を開発
- 1991年(平成3年)4月1日
- 新宿に東京都庁完成
- 6月18日
- 茨城県つくば市に、基盤技術の研究開発の拠点、つくば総合開発センターを開設
- 8月1日
- 兵庫県小野市に小野工場を開設
- 10月22日
- 岡山県御津町(現 岡山市)に情報記録材の岡山工場を開設
- 11月5日
- 大阪に「DDD」を開設
- 1992年(平成4年)1月6日
- 年頭挨拶で「情報コミュニケーション産業」を提唱
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- PETボトルのプリフォーム法を開発
- 1993年(平成5年)5月12日
- Jリーグ公認データ提供サービスを開始
- 5月28日
- 埼玉県白岡町(現 白岡市)に書籍専門の白岡工場を開設
- 7月
- 広島県三原市にエレクトロニクスの三原工場を開設
- 12月
- 非接触ICカードを開発
- 1994年(平成6年)8月1日
- 米国に大日本IMSアメリカ(現 DNPイメージングコムアメリカ)を設立
- 12月1日
- DNPホームページ開設
- 1995年(平成7年)1月17日
- 阪神淡路大震災発生
- 3月24日
- 「第4回地球環境大賞」で通商産業大臣賞を受賞
- 4月20日
- 現代グラフィックアートセンター(CCGA)(別ウィンドウで開く)がオープン
- 7月24日
- ベトナム植林事業に出資。新王子製紙(現 王子製紙)・日商岩井(現 双日)と共同
- 8月
- インターネット総合サービス「MediaGalaxy」の運用を開始
- 9月
- 京都府田辺町(現 京田辺市)に液体紙器専門の田辺工場を開設
- 1996年(平成8年)1月
- 建材用EBコート紙の生産を開始
- 7月20日
- インターネット回線を利用した「アトランタ五輪速報」を読売新聞と共同実施
- 7月
- 液晶ディスプレイ向け防眩フィルムの設計技術確立
- 9月20日
- 毎日新聞と共同で報道写真の検索サービスを開始
- 9月
- リチウムイオン電池用電極材の製造技術を開発(エネルギー分野に進出)
- 11月10日
- 福島県泉崎村に軟包装材専門の泉崎工場を開設
- 1997年(平成9年)3月12日
- オンライン出版事業を開始
- 9月1日
- 電子マネーのモンデックスカードの発行業務を開始
- 12月11日
- 地球温暖化防止京都会議(COP3)で京都議定書を採択
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- PETボトルのインライン無菌充填システムを開発
- 1998年(平成10年)2月6日
- バリア性に優れた非塩ビ系包材「IBフィルム」を発売
- 4月8日
- 「RMN(フランス国立美術館連合)イメージアーカイブ」がオープン
- 4月23日
- 栃木県西方町(現 栃木市)に宇都宮工場を開設
- 9月22日
- フルカラーリップマンホログラム「トゥルーイマージュ」を開発
- 11月23日
- DNP台湾(台灣大日本印刷股份有限公司)を設立
- 1999年(平成11年)1月7日
- 茨城県牛久市にカード製造専門の牛久工場を開設
- 3月2日
- 接触・非接触共用のICカードを開発
- 10月12日
- 半導体パッケージ用超高密度多層基板(BGA/MCM用)を開発し、ビルドアップ配線基板事業に参入
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- リチウムイオン二次電池用ソフトパックを製品化
- 2000年(平成12年)10月6日
- インターネットデータセンターを開設
- 10月
- 非接触ICタグ「アキュウェイブ」を開発・生産開始
- 12月7日
- DNPコリアを設立